松山支部

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第441回松温会10月例会開催報告

更新日:2024年11月6日

令和6年10月16日(水)12:00より道後友輪荘2階友輪の間にて第441回松温会10月例会が27名の参加のもと開催されました。
今月は、松山大学愛南マダイ応援隊である、徳弘あや さん(経営学部経営学科4年次生)、清水 穂乃 さん(経営学部経営学科2年次生)
に「愛南マダイ応援隊~地域に寄り添うプロモーション活動~」と題してお話いただきました。

松山大学愛南マダイ応援隊指導教授及び情報学部長 檀裕也松山大学副学長 挨拶
「2020年6月、コロナの最中に立ち上げた「愛南マダイ応援隊」、その取り組みは5年目を迎えまして、最初に入った学生は卒業しております。全国的にもといいますか、日本でトップの取り組みをしているという形で評価された学生にこのあとプレゼンしてもらいます。松山大学の学生は物凄く元気!というのが、私18年教鞭をとっていますが、その経験や思いがある訳で、主体的に物事を考えて、愛南町をデーマに行っている取り組みですが、地域に寄り添うことが大きなポイントだと思っております。技術だとか知識だとか専門性だけでなく、結局は人と人の繋がりが大事だと思っています。人が如何に幸せになれるのか、社会が如何に豊かになれるのかというところは私が松山大学に来て学生たちに教えるひとつの指導原理にもなっているところです。学生たちの取り組みについて、皆さま方、後輩が頑張っている姿を知っていただければと思います。よろしくお願いします。」

 

 

 

 

松山大学愛南マダイ応援隊 卓話
愛南マダイ応援隊とは2020年6月愛南の真鯛消費拡大を目的として松山大学、愛南町、南海放送の産官学連携プロジェクトとして立ち上がりました。愛南町は、愛媛県の最南端に位置しており、宇和島市と高知県宿毛市に接しています。山と海に囲まれた自然豊かな町です。漁場は太平洋から流れ込んでくる黒潮が瀬戸内海の海水を押し流し、変えているため、栄養豊富で養殖業に適しています。愛南町の名産といえば真鯛が一番に上がると思います。愛媛県が生産量日本一を誇るマダイのうち、約30%を愛南町が占めています。天然より養殖の方が割合が高くなっています。この他にもお魚ではびやびやカツオ、媛スマがあります。そして愛南ゴールド。品種で言えば河内晩柑なのですが、こちらも生産量日本一を誇っています。果汁たっぷりでジューシーな味わいが特徴的な、文旦から偶然派生した柑橘類となっており、これら全てをSNS等でPRしています。そもそもの設立背景として、2020年にコロナが大流行し、首都圏の飲食店が営業自粛で出荷できない状況が続いていました。養殖真鯛は循環的に回っているので出荷ができないと新しい稚魚を入れることができないということで過剰在庫が大きな問題になりました。その被害総額は数十億円にのぼると言われています。愛南町の基幹産業である水産業がピンチになったことから、愛南町のマダイを救いたいと立ち上がりました。とはいいながらも私達は松山に住む文系大学生なので大学生が出来ることや大学生にしか出来ないことは何かなと思ったとき、若い感性と多様な視点でSNSで発信活動をしようということになりました。また、現地に足を運んでのフィールドワークや県内外への販売促進活動も行なっています。昨年度までの活動のダイジェストとして、メインはSNSでの広報活動を行っています。また、年1回のフィールドワークや松山大学の熟田津祭、その他夜市などの県内イベントへの出店、ふるさとCM大賞えひめエントリーなどが挙げられます。特徴的なものとして、愛南町公式パンフレット「愛南燦々(あいなんさんさん)」を愛南町役場と株式会社エス・ピー・シー様と協働して作りました。中には応援隊メンバーがモデルとなって、愛南町のおすすめ観光スポットやレジャー施設を紹介しています。現在、愛南町内の施設で配布されているほか、愛南町公式HPからもダウンロードが可能になっており、今年の6月には「第1回愛媛広告賞」にて広告大賞を受賞することができました。私たちの活動は日々「人との交流と地域おこし」を目的として活動しております。繋がりのある一部の企業として、今は東京でAgVenture Labでプログラムを行っておりまして、繋がりがあります。今年度の活動として、東京の髙島屋で商品販促活動を行わせていただきました。玉川と新宿の2店舗で愛南マダイや媛スマや愛南ゴールドを販売させていただきました。続いて、松山市中央商店街土曜夜市で出店もさせていただきました。全部で4回、愛南ゴールドを使用したフルーツポンチを販売させていただきました。それと、今年度はFM愛媛様のマダイご飯鯛めしを販売させていただきました。夜市の裏側として、「愛南ゴールドフルーツポンチ」を製造する際に大量の皮・白皮が余りました。廃棄するしかなかったこの皮を使ったマーマレードを作ったりもしています。続いて愛南マラニック2024でのボランティア活動です。愛南町で行われた「愛南マラニック~食と海と太陽と~」にて愛南町の食や文化のおもてなしを一緒にさせていただきました。この他にも学校訪問を行っており、母校などで自分たちの活動を㏚しています。内容としては①愛南マダイ応援隊の活動内容について②SNSマーケティング戦略について③社会人基礎力について この3点を主にPRさせていただいています。ねらいとしては・愛媛県の未来を担う一員としての自覚を持ち、若者視点での地域づくりを考える・情報化社会において核となるSNSを駆使し、商品サービスの魅力を発信する効果的な方法を探る・社会人基礎力を理解し、社会で通用する人材育成を目指す というねらいがあります。このような活動を通して、愛南マダイ応援隊というひとつのコミュニティだけではなく高校や地元企業やメディア、行政の方々や地域の方々など沢山の方々と交流することにより考えの幅や活動の幅も現在広げられているのではないかと考えています。起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」に今年の6月から参加しています。そこでは各分野のプロフェッショナルであるメンターさんや法人化に向けたステップを一緒に考えてくださる事務局の方々、熱意ある他の参加者の方々に囲まれてとても充実した活動がおくれていると思います。先週末も東京に行って発表してきました。このような活動を愛媛県中予地方局で講演活動を行ってきました。この「地域の魅力発信!ワークショップ」は中予近域の県職員の方々や自治体の職員の方々を対象に地域の魅力をどのように発信したら効果的なプロモーションになるかを紹介させていただきました。私たちの活動の根底にあるのは「今1番いきたい町といえば愛南町」で、名前にあるような愛南マダイに留まらず、先程紹介した魅力や自然などをこれからも発信して沢山の方に魅力を届けていきたいと考えています。

参加者からの質疑応答では、

 南予の鯛めし、びやびやカツオは何処に行ったら食べれるのか情報が欲しい
 ▷SNSにてインスタグラムに挙げているのだが、花園通りの「黒潮亭」さんで愛南町のお魚が食べれます。そこに関してはまだまだ宣伝不足になっていると思いますので、より一層㏚していきたいです。

 お魚をさばきたいです。
 ▷愛南町独自の取り組みとして、ぎょしょく教育というものがあり、実際に魚に触れてさばいて食べて という教育を行っています。愛南マダイ応援隊もひとつの班を作って頑張っています。松山市内でもぎょしょく推進協議会さんが松山市の何処かの小学校でやっていたのですが、もっと松山とか県内に広まっていけるよう活動を続けている途中なのでもう少々お待ちください。また、愛南漁協のギョレンジャーチャンネルでは、さばき方の動画をユーチューブで発信しているので、まずはご家庭で一回トライしてみてください。

など、学生支援のための声も上がっていました。

最後に初参加の上甲圭治郎氏(大31)より自己紹介があり、閉会しました。

 

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