松山支部
愛媛県松山市周辺にお住まいの方
第365回松温会12月例会報告
第365回松温会が12月17日(木)正午より、いよてつ会館にて開催されました。
12月の松温会は、総合型地域スポーツクラブ ONOスポーツクラブマネージャーの篠原昌也氏(大学35回卒)に「被災地の子どもたちとの交流から学んだこと」というテーマで卓話を頂きました。
2011年3月11日、未曽有の大災害をもたらした東日本大震災において、太平洋沿岸の東北地方の多数の学校、子どもたちは甚大な被害を受けました。連日伝えられる悲惨なニュースを見聞きして、小野地区の住民の方々は「私たちに何かできることはないだろうか…。」という意識が芽生えました。
これからの将来を担う子どもたちに夢と希望を持ち続けてもらうためにも被災した子どもたちを松山に招待し、「スポーツで交流をしよう」という計画が持ち上がりました。その計画に誰一人として反対の声は出ませんでした。
しかし、実現させるためには多額(120万円)の経費が必要となります。その時に「えひめ愛顔の助け合い基金」という制度があることを知り、申請をしましたが、30万円しか助成してもらうことが出来ず、同氏本人が「資金を立て替えてでも実現しよう」と決意して、スポーツ交流会開催の実現に向けて取り組みました。趣旨に賛同した松山市役所、松山市教育委員会の職員及び小野地域の住民217名から多額の寄付と愛媛県・松山市をはじめ様々な企業・団体からの支援・協力を得て、スポーツ交流会の開催に漕ぎ着けることが出来ました。被災した子どもたちに、四国・松山でスポーツ交流会開催の招待を受けたことを報告した際には、飛 び上がって喜び、お母さんは涙を流して喜ばれたそうです。
2011年11月から毎年、様々な競技(女子バレーボール、軟式野球、男子卓球、女子バスケットボール)で被災地の子どもたちとの小野地区の子どもたちとの交流が続けられました。まさに“継続は力なり”、毎年続けた交流で培った絆は、子どもたちはもとより交流実現と継続に取り組んだ人々の心に息づいていくことでしょう。スポーツには勝ち負けは付き物ですが、勝ち負けを超えたかけがえのないものが芽生えたことと思います。子どもたちが成長していく過程において、何物にも換え難い糧になることを信じて…。
今回の卓話を聴講し、様々な場面・背景で人と人の“絆”を改めて認識させて頂きました。また、「実現する」ことへの情熱、「続ける」というモチベーションの維持に感銘を受けました。今後もスポーツを通じて、かけがえのない絆づくりに取り組む決意を感じました。
次回は、「第366回新春特別例会」として2016年1月21日(木)18:30より東京第一ホテル松山 コスモホール(2階)にて、歴代4名の温山会長による「過去・現在・未来」をテーマにしたパネルディスカッションと懇親会を開催いたします。前売りチケット(5,000円)を温山会本部にて販売しておりますので、まだ購入されていない方は、温山会本部(℡089-926-7141)までご連絡ください。