富士山女子駅伝、感動の3位
平成28年12月30日(金)は富士山女子駅伝。午前10時富士山浅間大社前をスタートする。応援部隊は、地元東海支部・東京支部、そして愛媛松山からは松山大学学生・松山大学教職員・温山会員と松山大学温山会本部等々が富士山を目指して集まった。
松山からの主力部隊は、12月29日21時30分に松山大学を出発し一路富士宮市を目指した。トイレ付のバスではないために乗務員の休憩と応援隊のトイレ休憩でほぼ2時間おきにサービスエリア・パーキングエリア等で休憩し、翌朝12月30日6時過ぎに静岡SAに到着した。朝食と応援準備に約1時間。スタート地点の浅間大社に到着したのが、8時過ぎだった。
10月30日に杜の都仙台での「第34回全日本大学女子駅伝」での初優勝以来、松山大学関係者の期待は大きくなる一方、全国各地からOBを含め地元ファンの方々が声援を送った。
今回は松山大学温山会二宮秀生常任理事も温山会東京支部の黒木増夫支部長を中心とする東京方面応援部隊と同行し、熱烈な応援を送っていただいた。今回その応援記を温山会HPに掲載させていただきたくお願いをしそれが実現した。
以下、二宮秀生常任理事ブログ(松山市住宅情報館会長日記)より
松山市住宅情報館会長日記 『松山大学、全日本女子駅伝3位』
昨日は全日本大学女子駅伝が静岡県富士市であった。全国から強豪21チームが参加し7区間(43.8キロ)で優勝を争った。わが母校松山大学は先日の仙台で日本一となった松山大学大西宗仁監督率いるマドンナチームである。当然にして監督も学生も保護者もOBも優勝を意識しての参加である。松山からはバスをチャーターしての大応援団である。私は柔道部先輩であり東京支部の役員でもある東京温山会の黒木会長・嶌川副会長・中村先輩達の応援団に加わった。
富士山山麓は好天に恵まれ最高のマラソン日和だった。スタート1区は松山大学のエース高見澤安珠から始まる。力強い走りによってトップでタスキを2区に渡す。2区は高見沢里歩、彼女もトップでタスキを3区に渡した。レースは43キロの長丁場である。
勝負事には常にピンチとチャンスがある。常にトップを維持することなど出来ない。そう簡単に勝たせてはくれない。各校の駆け引きもある。ここらから潮目が変わり始めピンチが始まる。次第に順位を落とし6位にまで後退、応援団たちの落胆は隠せない。そんな中6区の上原明悠美が感動のドラマを創る。再び3位に躍り出たのだ。アンカーの松田安奈が3位を守り抜いて名門松山大学は入賞を保つことが出来た。
表彰式ののち監督と選手たち全員がスタンドまでやってきた。応援団に対して心のこもった挨拶が行われた。監督だけでなく選手たちは一人ひとりが反省の言葉を語った。彼女たちの悔しさの涙、反省の涙は100万ドルの爽やかな涙だった。区間で勝った者も負けた者もチームと言う身体の一部である。全員立派だった。奢る必要も卑下する必要もない。
そして次こそは必ず勝つと言う決意表明、後輩たちに勝利を託す涙の発言が続いた。45年前のあの時と重なる。私たちは『よくやった。3位で良いじゃないか。そう自分を責めるな』と思うが、彼女達から出てくる言葉は悔しさに満ち、何とも言えない感動の言葉だった。柔道部の後輩達も駅伝の彼女達と同じように母校のために必死で戦っている。その魂は決して柔道部だって負けてはいない。試合の後のこの時間が選手にとってもOBにとっても大切な時間である事が分った。
試合のあと選手たちに一人ひとりお礼の挨拶をさせる事も次の試合に繋がるのではないかと気付いた。柔道部の試合でも一人ひとり選手の発言を取り入れるべきであると感じた。試合直後の熱い心が冷めやらぬ時に決意表明が必要だと気付いた。後輩である柔道の鹿屋体育大学浜田初幸教授は『柔道は問答である』言っている。彼女たちは喋ることで反省し、何かに気付き決意表明することで本物の実力を付けて行くように思う。
もう一つ気付いたことだが、応援団が大事だと言う事。大業は応援団がいなければ成し遂げる事は出来ない。試合のあと小田原まで戻り小田原城横の居酒屋で小田原評定を行った。スポーツも仕事も同じである。彼女たちは将来松山大学の校訓である三実主義(真実・実用・忠実)を体現し立派な社会人になるに違いない。やるのかやらないのか、ぐずぐずしていては小田原評定になってしまう。北条氏のように滅亡してしまう。私も反省することが多々あった応援だった。
二宮秀生常任理事様、誠にありがとうございました。
応援の “手旗” 打ち振られ!
応援ツアーに参加できなかった職員の作った選手の顔写真入りの“手旗”は沿道の多くの方々に託され、松山大学女子駅伝部員の頑張りを引き出して大活躍でした。富士宮市・富士市には松山大学女子駅伝部ファンも多く、手旗を快く受取りそして通過する選手のために打ち振られました。温山会員はもちろん、地元太鼓集団の小学生から介護施設職員そして入所者、沿道の地元市民等々多くの方々の応援のお陰で、一時は6位まで順位を下げ心配もしましたが、5区中原キャプテンの襷を繋ぐという執念と6区・7区の選手の頑張りで盛り返しとても立派な感動の3位でした。7区間中3人が区間賞を獲得し、一年一年そして一歩一歩着実に成長していることが実感でき、次に繋がる記憶に残る大会となりました。応援いただいたすべての方々に心よりお礼申し上げます。
ご声援誠にありがとうございました!各区間の選手の記録
4年連続の出場となった富士山女子駅伝で、昨年に引き続き3位入賞を果たしました。日本一を成し遂げた全日本大学女子駅伝から2ヶ月、女子駅伝部のモットーである「コツコツ・淡々・丁寧」に心を込めて練習に打ち込んできました。
当日の記録です。
1区(4.1K) 高見澤安珠 12’42″ 区間賞
2区(6.8K) 高見沢里歩 21’19″ 区間賞
3区(3.3K) 藤原あかね 10’25″ 区間3位
4区(4.4K) 古谷 奏 14’28″ 区間3位
5区(10.9K) 中原 海鈴 38’50” 区間16位
6区(6.0K) 上原明悠美 19’38″ 区間賞
7区(8.3K) 松田 杏奈 30’35” 区間5位
1区でリオ五輪日本代表の高見澤選手が、スタート直後から飛び出し主導権を握り区間賞の滑り出しをみせ、
2区伸び盛りの高見沢選手の区間賞でさらに広げました。3区の藤原選手は入学後初となる大学女子駅伝出場となりました。立命館の大森選手に詰め寄られましたが、同タイムで4区の古谷選手に襷を繋ぎました。
古谷選手はオランダ遠征後、踵に痛みがでて万全の体調でなくラスト1キロで大きく先頭に大きく引き離されてしまいました。5区のエース中原選手は、本来の走りではなく終盤に脱水症状が出て順位を6位落としました。6区の上原選手は全日本の雪辱を晴らす執念の追い上げで区間賞の走りで3位に順位を押し上げ、アンカーの松田選手が3位でゴールテープを切りました。
中原選手にアクシデントがありましたが、しっかりと襷を繋いただことは、今後に必ず活きてくるはずです。昨年までは区間賞を獲得した選手はいませんでしたが、今回3名の選手が区間賞の走りを見せました。個々のレベルアップは着実に進んでいるので、その力を本番レースで発揮する様しっかり冬季トレーニングを行います!
2016年 応援ありがとうございました!
ご心配をいただきましたキャプテン中原海鈴選手は、順調に回復し1月15日(日)の京都市開催される都道府県女子駅伝に出場予定です。以下出場予定選手の名簿をご覧ください。
愛媛県 代表:上原明悠美、藤原あかね、古谷奏、岡田佳子
鹿児島県代表:中原海鈴
三重県 代表:高見澤安珠
高知県 代表:松田 杏奈
徳島県 代表:緒方 美咲
埼玉県 代表:高見沢里歩
ご声援よろしくお願い致します!
駅伝の表彰式終了後、地元の温泉施設で休憩後参加者の懇親会です!
歩
ご声援よろしくお願い致します!