平成27年度 第93回 全国学生相撲選手権大会
平成27年度 第93回全国学生相撲選手権大会応援報告
全国学生相撲選手権大会が11月7日(土)大阪府堺市の大浜公園相撲場で開催された。本大会は、大正8年に大浜公園相撲場で第1回大会が開催され、第64回大会からは、両国国技館と隔年で開催している。これまで長い歴史と伝統を重ね、学生相撲最大の大会として発展を遂げている。第93回大会はA・B・Cの3クラス合計43校と個人戦201人が参加する大規模な大会だ。
松山大学相撲同好会は団体戦Cクラス(16校参加)と個人戦に出場した。部員3名と柔道部より相撲経験者2人の助っ人の合わせて5人で練習を行い大会に備えた。春日館相撲道場(松山道場)の龍山先生の指導や互いに研究を重ねるなかでこの大会への参加に漕ぎ着けた。特に、相撲同好会の創設者でもある佐々木克典(ささき かつのり:経済4年)主将にとっては、最後の大会でもあり思い入れも強い。
Aクラス12チーム、Bクラス16(Cクラス優秀校4校含む)チーム、Cクラス16チームで構成され、我が松山大学相撲同好会は、Cクラスで覇を競う事となった。
初戦は福岡工業大学では、先鋒の二宮祥樹(にのみや よしき:経済1年)選手がすくい投げで勝ち、次鋒網谷太輔(あみたに だいすけ:経営1年)選手は100㎏を超える巨漢を生かして相手を土俵際に追い込みこれも下手投げでの勝利。中堅真鍋佑輔(まなべ ゆうすけ:人文1年)副将梶原健吾(かじわら けんご)選手は相手の棄権によって思わぬ不戦勝。大将佐々木克典が相手に低く当たられ体を起こされ、頭をつけて食い下がられた結果、寄り切られての敗戦はあったものの、4-1で初戦を勝ち抜いた。2回戦に駒を進めた。東京医科大学とは接戦となった。先鋒二宮選手は相手に横から攻められ終始守りの体制で粘ったものの寄り倒された。次鋒網谷選手も横から攻められ苦戦はしたもののその腕力を生かした「下手投げ」で勝利。
中堅真鍋選手は戦は相手の力に圧倒されて敗戦。
副将戦梶原選手が粘りに粘って小学校時代に培った基本に忠実な攻めの連続で徐々に自分のペースに持ち込み強烈なおっつけからの寄りで勝利。大将戦では佐々木選手が強烈な上手投げで相手をねじ伏せて3-2で勝利を決めた。
3回戦目の東北大学も2回戦同様副将戦までで2-2.勝負は大将戦に持ち込まれた。相手の東北大学の大将は相撲2段の猛者。佐々木主将が勇敢に戦ったが健闘むなしく砕け散った。とにかく大健闘だ!助っ人の網谷太輔・梶原健吾選手ありがとうございました。指導いただいた龍山先生ありがとうございました。お世話になりました。
【あとがき】
松山市から空路大阪に向かうと高度を下げながら堺市上空にさしかかると、「仁徳天皇陵古墳、履中天皇陵古墳、反正天皇陵古墳群」等実にインパクトのある光景が見られる。歴史資源の豊かさや奥行を感じ、楽しみながらの飛行を楽しめる。近畿支部総会の翌朝、市営地下鉄で「なんば」へ、「なんば」から「堺」へは南海電車で移動した。朝のラッシュの時間帯ではあるが土曜日なので車窓の風景を楽しみながら大浜相撲場へ向かった。駅に降り立つと今日大会に出場する選手だろうか、5・6人の立派な体格の学生が海岸方面に歩いて行く。その学生に声を掛け場所の確認をして大会会場に向かった。古くから「アマチュア(学生)相撲のメッカ(聖地)」と呼ばれている相撲場だけあって、地元からも多くの相撲ファンが詰めかけ、相撲場の周囲の広場には「おでん」「からあげ」「串揚げ」「ラーメン」「お好み焼き」出店もありお祭り気分も味わうこともできた。多くの相撲ファンや選手の家族、関係大学の応援団等も詰めかけ、学生の奮闘に声援を送った。松山大学相撲同好会は練習相手や練習会場も苦労しながらの出場であり、ここ学生相撲発祥の地での大健闘は「松山大学ここにあり!」を立派に示してくれた。温山会本部として「助っ人の柔道部員2人」に心からの感謝と佐々木選手引退後の部員の活躍、新規部員の入部を祈念したい。お疲れ様でした。ありがとうございました。