祝賀会:女子駅伝部
2016年10月に行われた「第34回全日本大学女子駅伝対校選手権大会」で初優勝した松山大学女子駅伝部の祝賀会が平成29年2月4日(土)16時から、松山市一番町の「国際ホテル松山」で開催された。
会場には中村時広愛媛県知事、野志克仁松山市長代理の西泉彰雄松山市副市長、陸上女子長距離界を牽引する実業団、大学及び高校の指導者を始めとし、選手の保護者、本学OB(温山会員)など全国各地から約300名を超える参加があり選手の活躍を讃えた。
部員や大西崇仁女子駅伝部監督(経済学部准教授)らが拍手を受けながら入場、大会当日仙台で優勝を目の当たりにした溝上達也理事長・学長より感激のことばと今後への期待の挨拶があった。
興梠安温山会会長(秋川啓人温山会副会長 代読)から
「松山大学女子駅伝部『第34回全日本大学女子駅伝対校選手権大会』優勝祝賀会が盛大に開催されますこと心からお慶び申し上げます。本祝賀会出席の皆様に厚く御礼申し上げます。さて、女子駅伝部の選手の皆さん、関係者の皆さん『第34回全日本大学女子駅伝対校選手権大会』優勝おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。創部9年目の快挙。ライバル立命館に1分11秒差をつけてのゴール。皆さんの快挙は、松山大学温山会関係者、松山市民や愛媛県民、全国の駅伝ファンを熱狂の渦に巻き込みました。
“地方から日本一”の目標を叶えるためにひたむきに懸命に走る皆さんの雄姿に感動いたしました。
女子駅伝部にとって2016年は飛躍の年になりました。高見澤安珠選手のリオデジャネイロオリンピック出場を始め、9月の天皇賜杯第85回日本学生陸上競技対校選手権においての団体女子トラック競技での優勝等々、地方大学の星として、全国に松山大学の名を広めた輝かしい活躍は、我々温山会の誇りであります。
女子駅伝部が日本のトップを目指して日本一長いと言われる合宿で体力や精神力を鍛え上げ、選手を集め資金面でも優位にある関東や関西の大学と互角に戦えるところまで成長されました。
大西監督が常に言わる“地方だからできること・地方だから考えられること”は、我々松山大学の同窓生の心にも決して忘れられない言葉として深く響きました。
“骨々・淡々・丁寧に”をモットーに練習に取り組む信念と情熱で選手を鍛え上げた大西監督・村井コーチ、食事の管理をされた太田コーチ、選手とともに寝食を共にして側面から支援された大西監督の奥様“ややさん”、自らの競技生活を犠牲にして選手の練習をサポートした歴代3人の学生コーチを始め、女子駅伝部に関わってきたすべての関係者の方々に改めて敬意を表します。
昨年12月30日に開催された富士山女子駅伝においては、惜しくも優勝を逃し結果は3位となりました。しかしながら、途中のアクシデントに見舞われる中、懸命に走り松山大学の誇りを胸に襷を繋いだ姿は今も脳裏に焼き付いています。選手の皆さんにとっては本当に悔しい結果とは思いますが、優勝に匹敵する感動と勇気を与えてくれた魂の走りに感謝いたします。
本日栄えある祝賀会を新たな契機として、松山大学女子駅伝部員がこれまでに築き上げてきた伝統と実績の上に選手を始め監督・コーチ並びに大学関係者皆様の一層のご尽力により新たな発展を遂げ全国大会二連覇を達成してくれるものと期待しております。
最後になりましたが、松山女子駅伝部の皆さん、関係者・本日ご臨席の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたします」
中村時広愛媛県知事から「この度は松山大学女子駅伝部全国制覇おめでとうございます。大西監督が“地方だからできる”、大学の関係者のみならず、地域の皆さんがその喜びを受け止めて感動できる。これが東京の大学だと難しいと思います。そういう意味で女子駅伝部の悲願の優勝は愛媛県民多くの皆さんに勇気と感動を与えてくれたことを関係者すべての皆さんに心から感謝を申し上げたい。大西監督が来られ、短距離の部門を駅伝に持ち込むという斬新でしかも理に叶った方法を選手たちに伝え、コーチがサポートし、選手がそれを信じて日々の苦しい練習を積み重ねてきたと思います。正直言って、高校のトップの選手が集まっているわけではない。その中で強くなることは並大抵ではありません。
わたしの大学時代はバドミントンの選手でした。無名選手ばかり入部した年の春のリーグ戦で一部から二部に落ち4年間二部に甘んじ、卒業した年に後輩たちが一部に復帰。史上最弱と言われた世代でした。部室に「練習は不可能を可能にする」という言葉が貼り付けてありました。絶対これはあり得ないと4年間の経験で思いましたが、これはありえるんだということを女子駅伝部の皆さんは示してくれたのではないかと思います。
一人一人の走りが目に焼き付いています。その日の調子もありますので一人の力ではなく、選手だけではない応援している仲間たち、とくに練習を通じて励まし合ったり刺激し合ったり互いに成長したわけで、監督コーチの指導の下に皆で掴み取った素晴らしい栄誉だと思う。富士山女子駅伝3位、これも素晴らしい結果ですが、二冠という新たな目標に向かって頑張ると言う動機づけにもなります。
松山大学女子駅伝部には感謝をしていることがあります。6年前に愛媛マラソンを走ろうと練習をし、練習がうまくいかず不安の日々を送っていました。そのとき、村井コーチと土佐礼子さんに練習のアドバイスをいただいたこと。本番の時には、当時の女子駅伝部の2人の4年生が42.195kmを一緒に走っていただきました。あの二人が居なかったら途中でやめて収容車に乗っていたんじゃないかと思う。
今回の女子駅伝部の活躍は多くの方々に刺激を与えています。未確認でありますが、溝上学長も愛媛マラソンに出ると言う噂もあります。来年は学長に負けないように頑張らないといけないと思っています。
今年は国体が愛媛で開催されます。愛媛の選手たちも天皇杯、皇后杯めざして頑張っています。相手は東京都。かなりの開きはありますが皆に色々な会で松山大学女子駅伝部がやったよ。東京に勝つのは不可能じゃないと言っています。こんなところにも皆の活躍が広がっています。
今年の愛媛は特に、スポーツを大いに盛り上げていきたいと思っているので活躍を期待しています。
その後、鈴木茂女子駅伝部部長(経済学部教授)の思いのこもったあいさつ・乾杯の発声により祝賀会が始まった。
会が盛り上がる中、加藤啓一ランニングコーチの司会で始まった余興は、松山大学の可愛いバンビと愛媛のバンビ“チビーズ”二人による「ひげダンス」に妖怪「からかわ小僧」のコラボが実現。
さらに“愛媛のピンクレディー”による「UFO」と追っかけ二人の歌謡ショーとダンス。途中から変なおじさん二人が乱入しての迷演技でした。九州三姉妹による「ドジョウすくい」の熱演にうっとり。“松大の平野ノラちゃん”による「大西先生の物まね」に大爆笑。
最後は真打4年生4人が3年生以下のバックコーラスで「世界に一つだけの花」を熱唱した。4年生が最後に
“私たちは今日で解散します。4年間ありがとうございました”
で締めくくった。
女子駅伝部のショータイムに会場は沸きあがった。学生から女子駅伝部に花束が贈呈されたほか、部員から高校時代の恩師らに花束が贈呈され、部員による余興も披露されるなど盛り上がりを見せた。
女子駅伝部による謝辞では、中原海鈴前主将(経済4年)から「皆さんの支えで私たちが日本一をとることができました」と感謝し、区間新の快走で優勝を決めたアンカーの新キャプテン高見澤安珠選手(経営学部3年)は「この度は、周りの皆様の支えのおかげで、日本一をとることができました。先輩方が受け継いできた『松大らしさ』を私たちが受け継ぎ、昨年以上のチームをつくりたいと思います。周りの方々や自分を信じて、これからもがんばります」と力強くさらなる飛躍を誓った。
大西監督からは「これまで『地方だからこそやれること』を意識し、日本一になれるチームを目指して9年間取り組んでまいりました。まだまだ未熟ではございますが、これからも精進し、皆様に少しでも恩返しができるよう努めていきます」と感謝の言葉を述べられた。
試合前いつも組まれてきた円陣がステージ上に実現し、中原前主将により
“元気があればー何でもできるー・・・・・”が披露された。
最後に、中谷陽明副学長から、祝賀会への出席のお礼・日頃の応援・支援のお礼と今後のご支援を願った挨拶があり、女子駅伝部の今後さらなる活躍を願い、閉会した。